カテゴリー「家庭学習」の2件の記事

夏休みの宿題と教育基本法第十条

8月も終わりだ。
夏休みの宿題で追われている子どもたちが多いだろう。気の毒に。

夏休みの宿題は嫌だった。ほんとうに嫌だった。
子どものとき、泣く泣くやっていた。ほんとうに涙を流していたのだ。
でも、理屈にはできなかった。

今なら、理屈にできる。あんな宿題に意義があるものか。

絵日記?
 子どもが現在に生きていることに無知である。生活に感動があるほど、日記など書けないものだ。
ドリル?
 狭量だ。学校の教え下手を、子どもに責任転嫁するな。
読書感想文?
 感想をべらべらしゃべる人ほど、その本のことを理解していないものだ
自由研究?
 夏休みは、毎日が自由研究だ。押しつけられるものじゃない。

夏休みの宿題で、教育効果が上がっているものがあるというのなら、データを見せてほしい。うまくいった一例だけではだめである。全員に押しつける必然性があるというデータである。

先生だって、夏休みの宿題を出したくて出しているのではないだろう。
もし夏休みの宿題を止めると、一部の親とか、一部のエラいさんが文句を言うから止められないだけだと思う。

もし、自分の親が「夏休みは遊ぶものだよ。勉強のことなど考えていたら、将来サモしい人間になってしまうよ」と言ってくれたら、どんなに親を尊敬したことかと思う。
親が、子どものことをかばってやればいいのだ。夏休みくらい、ウチの子を勉強から解放してやってくれと。
新しい教育基本法の第十条(家庭教育)が、「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有するものであって...」とある。この条文を根拠にすればいいのだ。親が第一義的責任を有するとはっきり書いてあるのだ。学校は、意見を言うことはできても、親を差し置いて子どもに強制力を及ぼせないはずである。

「夏休みを子どもがどう過ごすかは親の責任」ということを確定させれば、学校だって楽になるだろうにと思う。

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家庭学習をしないからか

 小中学校での成績が悪いとき、その理由に「家庭で学習しないから」がよく挙げられる。当たり前のこととされがちだが、私はヘンだと思う。学校で教えられてもわからないのに、一人で家庭学習してもわかるようにはならないだろう。
 成績が上位の場合なら、家庭学習の不足というのはいちおう理解できる。80点を90点にするのはたいへんな磨き上げが必要だし、応用問題にも取り組まなければならない。学校の授業時間だけでは無理だ。

 しかし、成績が下位の場合、学校の授業の一部でも吸収していれば、そうひどい点にはならないはずなのだ。点数が40点にも満たないのは、その教育方法ではうまくいっていないことを示しているのであって、家庭学習の不足を示しているのではない。そもそも、テストは、その教え方でよかったかどうかを調べるためのものである。
 また、先生が教えていても何も入らない子に対して、家に帰って自分で教科書をマスターしろというのが無理である。家でやらせることができるのは、基礎は分かった上での練習の部分である。
 また、成績下位の子は、学校を離れたら、勉強なんか忘れたい一心になっているものである。

 統計上は、「成績が悪いこと」と「家庭学習をしない」ことには、はっきりと相関がある。しかし、それだけでは、家庭学習をしないことが成績が悪い原因であると言うことはできない。
 現実を見ると、むしろ「成績が悪いこと」が「家庭学習をしない」ことの原因であると思われる。

 子どもの成績が悪いとき、教師側はどうしても「私はちゃんと教えたのだが、本人が...」と考える。「本人がその気になって頑張ってほしい」と。
 親も、教育方法のレベルアップを要求しても無理だしトラブルの元になるから、「本人が頑張りさえすれば」と考える。
 そういうしわ寄せがみんな子どもに対する「家で頑張ってほしい」という願いになり、そのうち「家で頑張らないのが原因だ」になってしまうのである。

 学業については、物理的な勉強時間の量よりも、子どもが自分が住んでいるのは道理のある世界であり、自分は無価値な人間ではないと感じていることのほうが、はるかに影響が大きい。

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