カテゴリー「原発事故」の10件の記事

7日はいちおう注意を ドイツ発シミュレーション

 ドイツ発シミュレーション情報に追加です。

 7日はいちおう注意していたほうがいいと訂正します。

 福島原発のデータを見ていたら、1号機の圧力があがりつつあるためです。
https://spreadsheets.google.com/ccc?key=0AgRxSmVlzFqvdDVWclRkTERaRGJYMzlZSy1pRmIwSXc&hl=ja&authkey=CP6ewJkO#gid=28
どこの部分の圧力なのか、よくわからないのですが、念のため。

これまで、圧力が上がるとベント(圧力抜き)がかなり行われています。

この数値の単位のMpa(メガパスカル)は、1メガパスカルが10気圧です。
0.6Mpaは6気圧。


 なお、ドイツ気象庁のシミュレーションは、「もしも放出があれば、こうなる」という仮想のものです。そのことははっきり書かれています。
 「もしも」の話であり、「こうなる」ではありません。 、
http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329

 その「もしも」の可能性が、ないわけではない、という御報告です。

 放出を仮定してシミュレーションをするのは、国際原子力機関(IAEA)の基準であることが報道されています。
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110406k0000m040086000c.html

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6日は安全そう ドイツ発シミュレーションの検証

 きょうの放射能の現実的な危険を知らせるサイトがあるので、内容を検証してみました。

「汚染・6日に日本全土に拡がる怖れ」
http://takedanet.com/2011/04/47_afa2.html
 武田邦彦さんによる発信で、この方は、現在原発、放射能関係について発信している方たちの中で、もっとも信頼できる一人です。 

「ドイツの気象サービス及びノルウェーの発表では、4月5日から7日にかけて、福島原発からの風が一旦、南に行き、四国・九州にまで南下し、そこからさらに偏西風で日本列島を縦断して、北海道に達する上ると予想されています・・・・(以下略) 武田邦彦(中部大学)」

 福島原発でのデータを調べてみました。
 原発から新規に大気中に放出されることはなさそうです。放射性物質飛来の可能性はほとんどなく、来ても微量であると予想されます。
 武田さんの記事も注意深く「風は」と言っています。「放射能が」ではなく。

 以下が理由です。

 もっとも気になるそれぞれの炉の温度と圧力は、爆発や噴出、ベント(ガス抜き)を予想させるものではありません。
https://spreadsheets0.google.com/ccc?authkey=CP6ewJkO&hl=ja&key=t5VrTdLDZDbX39YK-iFb0Iw&hl=ja&authkey=CP6ewJkO#gid=8
(原子力安全・保安院発表のデータをまとめているサイト)

 現在、冷却がそれなりにうまくいって、放射性物質のほとんどは冷却水のほうに出ています。その冷却水が溜まって処理に困っているという状況です。
(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110404-OYT1T00923.htm?from=main3

 現在の福島原発、およびその周辺での放射線量では、いずれのデータでも、一定線量がすこしずつ減衰する形になっています。これは、新しい放射能の追加がないことを示しています。
(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/nu/monitoring/11040405.pdf
(文部科学省)
http://eq.wide.ad.jp/

 放射性物質は15日に大放出がありました。それが21-22日に雨となって関東一円に降り注ぎました。その影響が現在まで続いています。
http://plixi.com/p/88696182

 なお、この武田邦彦さんのサイト、基本的な哲学、専門的な知識ともに、優れています。
 ドイツ発の情報も十分に検討に値するものですので、これを発信して注意を促すことは、当然です。

ご本人からも
> ドイツとノルウェーの情報が、どのような基礎的な
> データに基づいているのかわからないので、...
>「絶対にそうなる」と断定的に考えないでください。

と述べられているとおりです。

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屋外活動と放射線 東京近郊の学校の場合

 原発事故のため、東京および近郊の学校関係者より、学校での体育、外遊び、通学などに注意する必要があるかどうかの質問を受けました。
 そのため、危険度を見積もってみました。

 普通の人の屋外活動についても、まったくこれと同じです。
(東京、千葉、神奈川、埼玉あたりについてのことであること、ご注意ください)

 東京都の健康安全研究センター(新宿区百人町)の数値が、推定の基準として適切と思われるため、ここの1時間ごとの空間線量データから積算しました。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/index.html
以下、すべてここのデータを基にしています。

 3月15日から4月2日まで19日間の積算放射線量は
   約45μシーベルト
 でした。屋外にずっといたとすると、この程度の放射線を受けています。

 そのうち自然放射線量は20μシーベルト(推定)であり、原発由来の放射線は約25μシーベルトです。

 自然放射線が年間400μシーベルト、国の安全基準(一般人)が年間1000μ(=1ミリ)シーベルトですので、これまでのところ東京およびその近郊で、屋外で活動することによる危険はないと推定します。

 なお、現在(4月3日)、食品を通じた内部被曝は注意すべき状況です。 

(線量の推移)
Photo
 3月15日―16日に風に乗った飛来物が通過しました。高いピークができては、すぐに平常値近くに戻っています。この飛来物に由来する線量が積算して約3μシーベルトです。

 3月21日ー23日に雨が降りました。この雨と共に放射性物質が地面に降下しました。それ以後に高い線量が続くのは、地面に落ちた放射性物質からの放射線です。気象条件とまったく関係なく線量が継続しています。ヨウ素131の指数関数的な減衰が続いています。降下した放射性物質による線量の積算は、21日―4月2日(13日間)で約22μシーベルトです。

(場所による違い)
 これまでの積算線量は、雨と共に降下した放射性物質によるものが約8-9割です。そのため、地面の状況によって、線量は大きく異なるはずです。地面がコンクリートなどのため流れてしまったところは少なく、土にしみ込んだところは降下物がそのまま、周囲からの水が集まって溜まったところは多くなります。

 東京都健康安全研究センターのデータは、降下物がそのまま地面に滞留している(おそらく土の上)と思われるデータなので、このデータを元に、環境に合わせて増減することができます。

 場所によってたまり水になって、その後乾いたようなところでは、放射性物質が集まっていますので、念のため遊ぶことは避けたほうがいいです。(上を通り過ぎるくらいは気にしなくていい。危険なのは4月いっぱい頃まで)
 屋内での線量は、屋外よりかなり小さいです。(数値を推定できません)

(今後の見通し)
 現在(4月3日)の線量は、今後も減り続けますが、1ヶ月くらいするとあまり減らなくなります。年間量を見通すには、4月下旬ごろになったらデータを参照し、そのデータに単純に日数を掛け算すれば予測ができます。

 現在の線量の中心となっているヨウ素131は半減期が約8日と短いため、4月30日には、降下時の2%程度に減少します。もう一つの線源のセシウム134、セシウム137は、半減期が長いため、4月下旬くらいからはセシウムの影響のほうが強くなってそのまま続くためです。

 ただし、原発の状況により、雨には思いもよらぬ放射性物質が含まれることもあり得ますので、なるべく濡れない、濡れたら拭く、を心がけたほうがよいと思います。

 原発自体は、大爆発はないが、泥沼状況が続くとみています。発熱を止めることは原理上不可能であり、いっぽう作業環境が極端に悪くて、取り得る策が少ないためです。

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冷却水の蒸発が続いている

 下の記事を書いてから調べを続けていました。原子炉内で蒸気になった冷却水の多くが、タービン室で水になってたまっているようでもあります。どれだけが大気中に出ているのかは、不明です。その前提でお読みください。(3月31日 午前10時)

 原発に関する報道で、マスコミは、発電所内の汚染水に目を向けている。しかし空気中への放出は注目されていない。これまで空気中に大量の放射性物質が放出されているし、今も放出は続いていると思われる。

 これまで、環境に大量にヨウ素131とセシウム137が放出されている。この2種はいずれも水溶性であるから、蒸発した冷却水の中に含まれていたものである。

 福島原発から約25km北の地点のダストサンプリングで、29日に30ベクレル/立方メートルのヨウ素131が検出されている。これは、空気を吸引して測定した結果である。

 朝日新聞3月30日夕刊によれば、現在でも崩壊熱により毎分80リットルの冷却水が蒸発しているという。この蒸発した冷却水はどこにいくのか。これまでも放射性物質が大量に大気中に出ていることからして、かなりは大気中に出ていると思われる。

 一炉あたり80リットルとして、破損している4基の合計で毎分320リットルの冷却水が蒸発している。この冷却水は、燃料棒に直接触れて冷却している水であり、放射性物質を含んでいる。

 崩壊熱は今後も発生しつづけ、半年後でも約半分にしかならない。

 蒸発した冷却水中のヨウ素とセシウムは、目に見えない水蒸気や、空気中の水滴、に付いて浮遊し、風と共に移動している。
 雨が降ると、地上に落ちてくる。

 今夜から雨が降る。この雨には注意が必要である。また、その後の水道水中の放射性物質に注意が必要である。

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水道水中の放射線値上昇について

 3 月23日から関東一円と東北地方南部で水道水中の放射能値が急上昇しました。これは、21日から22日にかけて降った雨によるものです。

 原発から放出された放射性物質は、一部は地上に降下し、一部は空気中の水蒸気や水滴と結びついて漂っています。そこに雨が降りますと、空気中を漂っていた放射性物質が雨とともに地上に落ちます。すでに地上に落ちていた放射性物質ともども、一部は土壌にしみこみ、一部は河川や湖沼に流れ込みます。

 この河川や湖沼から水道水を採取している場合は、水道水中に放射性物質が現れます。実際、雨から2日程度たって、雨水が河川や湖沼に流れ込む時になって、水道水中の放射能数値が上がりました。

 今後、この数値は減少します。しかし、いったん土壌にしみこんでから河川に出てくる部分もありますので、ゼロにはならず、ある程度の数値が続きます。河川の場合は、どんどん海へと流れますので、減少するのは早いです。湖沼の場合は流入した水がたまっていますので、減少は遅いです。

 水道水中の基準値はヨウ素131の場合、300ベクレル/リットル、小児の場合は100ベクレル/リットルとなっています。放射線の場合、安全か危険かはすべてグレーゾーンでして、これ以下ならまったく安全というラインはありません。 この基準値は、他に代替手段がない場合、短期間なら、摂取しても問題は起こさないでしょうという数値です。なるべく身体に入れないほうがいいです。

 ヨウ素131は、原子炉事故があると大量に出てきます。しかし半減期が8日と短く、3ヶ月経てば4000分の1程度に減ります。やりすごすことができるものです。
 もう一つ問題となる放射性物質にセシウム137があります。こちらは半減期が30年と長いので、なかなか困る代物です。

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昆布は有効

 原子力発電所から放射性物質が環境に放出された場合、最初の2~3ヶ月くらいは、放射性ヨウ素がもっとも大きな問題になります。

 ヨウ素剤が有効であることは知られていますが、これは若干の副作用もあります。一般には手に入りにくいものです。
 もともと食品であるもので摂取することができれば、それにこしたことはありません。昆布がヨウ素を多く含むことは有名ですが、昆布の摂取で十分な量を取れるという説と、多量に必要なので食べきれるはずがないという説の両方を、ネット上で見かけました。
 そのため昆布のヨウ素含有量を調べてみました。

 昆布には、1gあたり1.3mg程度のヨウ素が含まれています。
 ヨウ素の食事からの一日あたり摂取量は1歳で0.05mg、大人で0.13mg、授乳婦で0.27mgです。

 一日に昆布1g程度で十分な量を摂取できます。

 主に、次の資料を参考にしました。昆布以外の食品についても含有量が出ています。よい資料です。
「ヨウ素とは」
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail680.html

 この中で、昆布の数値が飛び抜けて高いので、ミスプリントではないのか、学術論文で確認をとりました。大丈夫でした。
「日本で市販されている食品中のヨウ素含有量」
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjh/63/4/63_724/_article/-char/ja

この論文で、コンプ中のヨウ素は煮汁の中にかなり出ることもわかりました。煮汁まで飲むといいです。

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新規に放射性物質放出の可能性 今日中にも

 当ブログは教育に関するブログなのですが、多くの人にとっての緊急事態なので、原発を取り上げています。

 新たな放射性物質放出の可能性があることをお伝えします。今日起こる可能性もあります。

 日経新聞の記事をもとに解説します。

日経3月24日 夕刊
福島第一原発 3号機の注水を再開

 一方、1号機は24日午前11時半に中央制御室の照明点灯に成功した。原子炉建屋では原子炉格納容器の圧力が上昇。22日午後3時半に1.8気圧だったが、23日午後4時に3.6気圧に上がった。経済産業省原子力安全・保安院によると、設計圧力は5.28気圧だが上昇が続くならば、弁を開放して原子炉内部の蒸気を外部に放出する排気作業も検討する。
 排気作業はセシウムなどの放射性物質が外部に放出される恐れがある。東電は24日午前2時半から原子炉への注水量を1割減らし、原子炉の圧力や温度を調整している。保安院によると、圧力は24日午前5時には4気圧に上がったが同7時の時点でも4気圧と横ばいで、「圧力が少し落ち着き、(排気の必要性は)少し遠のいた」とみている。

 これによりますと、22日午後3時半から23日午後4時までのほぼ24時間の間に圧力は1.8気圧ほど上昇しています。また、24日午前5〜7時には4気圧程度で横ばいです。

 一日に1.8気圧という上昇が22〜23日に実際にありました。現在の発熱は放射性物質の崩壊熱であり人為的に止めることはできませんので、また圧力上昇が起こる可能性は大きく、そうしますと1号機格納容器はすぐに設計圧力である5.28気圧を超え、原子炉内蒸気の外部放出が必要になります。

 今日中にもそれが起こる可能性は大きいと思います。

 原子炉内の蒸気は、放射性物質を大量に含んでいます。

 やむを得ずこれを放出する場合、政府と東電は事情を説明し、ダムが放水するときに危険を知らせるのと同様に警告を出し、放出後の経過を監視しデータを報告すべきです。

 当面、役にたちそうな情報を紹介します。

リアルタイム風向風速 気象庁

http://www.jma.go.jp/jp/amedas/206.html?elementCode=1

ドイツ気象庁による風予測(日本列島、日本時間)http://meteo.sf.tv/sfmeteo/prognosen_japan.php?q=japan

 緊急時は、リアルタイムのデータでないと間に合いません。茨城県東部には東海村があるため、放射線データをリアルタイムで出すシステムがあります。これが役に立ちます。

放射線テレメータ・インターネット表示局

http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/result01.html

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危機はまだ脱していない

 原発の行方に関心があります。私は、第一種放射線取扱主任の資格保持者です。

読売新聞によれば(2011年3月24日01時21分)

 原子力安全委員会の班目春樹委員長記者会見。
 「(水素爆発した)1号機の核燃料はかなり溶融している可能性がある。2、3号機に比べて、最も危険な状態が続いている」と指摘。原子炉内の温度、圧力の異常上昇が続き、危険な状況にさしかかっているとして、「(炉心が入っている)圧力容器の蒸気を放出する弁開放を行い、炉の破壊を防ぐ検討をしている」ことを明らかにした。

 危機はまだ去っていません。

 私も原子炉がどうなってるかの資料を集め、検討しています。不思議なことが2点あります。

1 水素ガスと、放射性物質はどのようにして原子炉の外に出てきたのか。

 この水素は、圧力容器内で、核燃料棒と水が反応してできたものです。放射性物質も圧力容器内で発生したものです。(検出された放射性物質は、半減期の短いヨウ素131の比率が高いです。これは、運転した直後の燃料棒からでたことを示しています。使用済み燃料ならとっくに減衰していてごくわずかしかないはずです。)

 圧力容器は密閉されています。その周りを包む格納容器も密閉されています。それなのに建屋内で爆発がおこりました。外界で広く放射性物質が大量に検出されています。
 水素ガスと放射性物質は、どういう経路で、圧力容器と格納容器という2重の密閉された壁の外側に出てきたのでしょうか。

2 なぜ、圧力容器と格納容器は爆発しなかったのか。

 現在の発熱は、控えめに見て3Mw(メガワット)程度と推定されます。運転停止直後は、十数Mw程度あったはずです。冷却機能がない状態では、内部の水蒸気の圧力が高まり、圧力容器も、格納容器も耐圧限度を超え、爆発したと思われます。
 しかし、それは起こりませんでした。
 なぜなのでしょうか。

 報道されているのとは違う、未知の出来事が進行していると推測しています。

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危機は脱したか、まだか

 福島第1原発では、使用済み核燃料への消防車による放水が行われています。放水の姿と、何トンの水が入ったかが報道されています。

 しかし、もっとも重要なのは、原子炉本体の危険です。その時に、使用済み燃料に対策をしているのはなぜなのかという疑問を持ちました。
 見当違いのことをしているか(もちろん、使用済燃料の対策もしたほうがいいのですが)、原子炉本体は大丈夫と見極めがついたかのどちらかではないかと思います。

 そこで、原子炉本体の現在の発熱量の推定を試みました。
 福島第一原発2〜5号機の出力は1基あたり78万kwです。
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/intro/outline/outline-j.html

 原子力発電は運転を停止しても、核分裂で生成した放射性物質の放つ熱で温度が上昇します。この発熱は時間とともに減衰します。
 広瀬隆という人が、テレビ番組で減衰のグラフを示していました。
http://www.youtube.com/watch?v=37sStCJjH14

 これによると100万kwの炉で停止直後で熱出力は18万kw、一日後に1万5千kwくらいです。78万kwの炉なら一日後で約1万2千kw。
 熱出力の最初の一日の減衰は早いのですが、これは半減期の短い物質が急速に崩壊するためで、その後の減衰は遅くなります。その後の発熱の中心となるヨウ素131の半減期は8.1日です。いろんな物質が入り交じって推定は困難なのですが、崩壊の早い物質がまだある時期なので、事故から7日後には、さらに3分の1になっていると仮定します。そこで、4千kwの熱出力とします。

 圧力容器の体積を計算すると約540立方メートルでした。この水は、タービンを直接回していますが、現在は循環が止まり容器内にとどまっているとして、約500立方メートルの水があります。
 計算すると水1gあたり、0.008ワットの熱を受けます。これは、毎秒約0.002度の温度上昇になる。一時間あたりだと約7度の上昇。
 つまり、冷却されていない場合、24時間で約170
度の上昇があり得ます。冷却は一切ないという仮定です。
(水当量を4.2J/cal としました。高圧の場合には変化するのかどうかの知識がありません)

 推定に頼るしかないデータが多く、最大での数字を見積もっています。誤差はたいへん大きいと思いますが、1桁違うということはないと思います。
 もし170度/日の上昇とすれば、まだ、安全とはいえない数字です。
 冷却できていて、発熱量より、運び出す熱量が多くなっていれば心配ありませんが、炉心への水循環が止まっている炉では、現在も高温による燃料棒溶融の危険があると推定します。

 現在、放水など使用済燃料への対策に回っているのは、炉本体が安全だからではなく、炉本体にできることがないので、対処可能なことをしているのだと推定します。

 危機があるとき、事実を示すデータなしに楽観することも、怖れることもよくありません。
 
おおざっぱでよいから、危機の大きさをつかむための計算をしています。事実との違いが大きい可能性があること、ご了解ください。

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原発事故 見通しと対策

 教育のブログなのに、いきなり原発事故の話で、申し訳ありません。私は大学は理系で、私塾では物理も化学も教えます。第一種放射線取扱主任という国家資格を持っています。
 理科の授業を始めたと思って、ご容赦ください。緊急に発信したいことがあります。

 大地震と津波のあと、冷却能力のなくなっている原発が数基あるとの報道に、びっくりしました。
 さっそく、調べ始めました。調べる目的は、「チェルノブイリみたいになるのか、ならないのか」でした。

 その危険はあります。大量の放射性物質が放出される可能性があります。
 現在、可能性は小さくなりつつありますが、まだ危機が去ったとは言えません。(3月19日15時)
 冷却システムが回復し、原子炉内の温度と圧力が低下に向かっているとのはっきりした数値が出るまでは、危険を否定できません。

 たいへんよい資料がネット上にあります。
 原子力発電所の仕組み、事故の可能性、事故時の対策について、的確に解説しています。専門家たちが練り上げたもので、これがベスト、と言える資料です。一般の人を対象に書かれています。

JSA福岡核問題研究委員会編
 『原発事故−その時あなたはどうするか!?』
 (合同出版,1989年)

日本科学者会福岡支部
http://jsa-t.jp/local/fukuoka/

にpdfファイルになっています。
この資料は、広める価値があります。
 

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