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教育委員会の歴史(2) 広義と狭義の教育委員会

 教育委員会。

 いったい、なんでしょう。わかりにくいですね。「行政委員会」という、政治の手が及ばないようにしてある行政機関なのだ、ということは前回述べました。

 さらにわかりにくくしている理由に、「教育委員会」という言葉が指し示す組織が二つあることがあります。それについて解説します。

****************************************

 「教育委員会」という言葉に、二つの意味がある。

 狭い意味では、数名からなる教育委員の合議体のことをいう。この合議体が、教育委員会の最高決定機関である。

 教育委員の合議体の下に、教育委員会事務局がある。地方の学校教育と、社会教育を管轄している。
 教育委員会は、公立学校の管理がもっとも大きな仕事であるが、他に図書館、博物館、スポーツ施設などの管理もしている。そのため、多数の常勤職員のいる事務局を持っている。この事務局を含めた機関が、広義の「教育委員会」である。

  ┌────── 教育委員会(広義) ───────┐
  │ ┌──────────┐              │
  │ │ 教育委員会      │ 教育委員会事務局  │
  │ │ (狭義)          │              │
  │ └──────────┘              │
  └──────────────────────┘

 事務局の長が、教育長である。教育長は常勤であり、その自治体の教育部門の実質的な責任者である。教育長は教育委員の一人である。

 おおざっぱに言えば、自治体の学校教育と社会教育を管理する部門が「教育委員会」と呼ばれていると考えればよい。 教育委員は、教育長を除いて非常勤である。教育委員の合議は、月1~2回程度行われることがふつうである。

 なぜ、このような組織形態を取っているのか、その歴史的経過はどのようなものなのか、現在どのような役割を果たし、どのような問題を抱えているのか、それを明らかにしていきたい。

 これから本稿では特に断らないかぎり、「教育委員会」は事務局を含んだ広義の意味で使うことにする。

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コメント

ホントに政治ってそんなに影響あるかな

投稿: ナス | 2013年7月 8日 (月) 21時03分

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