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なぜ数学が必要なの?

 「なぜ数学が必要なの?」

 そう尋ねる中学生がいます。

 「それって、数学をやりたくないから言う、逃げなんだよね」
 そう言う先生たちがいます。「こいつ、うまいこと逃げようとしやがって」、そう内心思う先生もいるだろうし、はっきり口で言う先生もいるでしょう。たしかに、この問いは、目先の数学から逃げるために使えます。

 「なぜ数学が必要なの?」
 真剣にそのことを考えている中学生もいます。
 これに、先生がまともに答えようとすると、

 「将来、役に立つよ」
 「思考力を育てる」
 「現実問題なんだ。受験に必要だ」

 そこらへんが、代表的な答えでしょう。どれも、みんな正しい。

 それに対して中学生が、「先生は、数学をやるものだと決め込んでいて、きれいごとの理屈を付けているだけ。ほんとうには考えていない」と反論する。それも正しい。
 先生は、学習指導要領で数学をやることに決まっている学校に雇用されている立場です。深く追求されると、「いいから、これは現実なんだ。考えているヒマがあったら勉強しろ」と逃げる人も多い。

 学ぶということ。
 それは、まず、現実に起こっていることをあるがままに知ること。
 数学から逃げ回っている生徒たちがいること。職務に規定された先生たちが、とってつけたような理屈を言うこと。

 それが現実です。では、なぜ、生徒が逃げ回らなければならないのか。なぜ、先生がきれい事を言わなければならないのか。それを非難もせず、正当化もせず、見ること。
 そこから湧き起こる悲しみ。
 余儀ない行動をとっている人たちに対する慈しみ。生徒に対しても、先生に対しても。
 そのようなものだけが、解決への道を作ると思っています。


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