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2012年6月

「オルタナティブ教育法を実現する会」ができます

 ”学校”だけが教育でしょうか?
 これまで”学校”は、大きな役割を果たしてきました。しかし、”学校”だけでは、自分に合った学びができない子どもたちがたくさん生じてしまうのではないでしょうか。

 学校になじめなくて、たくさんの子どもたちが不登校になっています。
 既存の学校にあきたらず、シュタイナー教育とか、サドベリータイプ校などの新しい学びを作っている人たちがいます。
 ホームスクールをやっている人たちもいます。

 だったら、新しい法律を作って、多様な教育をを合法にしたらいいではないですか。多様な教育が認められていることは、その国の民主主義が成熟していることのバロメーターです。

 ということで、「オルタナティブ教育法を実現する会」が発足します。これまで、フリースクール全国ネットが中心になって新しい法律案を作ってきました。こんどは、より広範な人たちを集めて実現を目指します。
 私も発起人の一人です。
 7月8日にオリンピックセンターで設立総会があります。

 これまで私が見てきた教育多様化の動きで、もっとも内容が本格的ですし、集まっている人たちが広範です。また、時代は従来の枠にはまらないクリエイティブな人たちが育つことを求めています。
 有望な動きだと思います。

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オルタナティブ教育法を実現する会 設立総会
   7月8日(日) @国立オリンピック記念青少年総合センター
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この日が、日本の教育の未来にとって、必ずや大きな意味をもつときがきます。

【日 時】  7月8日(日)
【場 所】  国立オリンピック記念青少年総合センター
       ( 東京都渋谷区代々木神園町3-1)
【交 通】  小田急線参宮橋駅下車徒歩約7分
【対 象】  教育に関心のあるすべての方
【定 員】  120名
【参加費】  500円
【連絡先】  
●お問合せ先「オルタナティブ教育法を実現する会 発起人会 事務局」(フリースクール全国ネットワーク内)
電話:03-5924-0525 メール:ae@aejapan.org
http://www.aejapan.org/ ※参加のお申し込みは、こちらまでお願いします


==<◆ 設立総会開催趣旨 >========================

 みなさんは、日本の教育について、今、どうお考えでしょうか。自体の変化とともに、新しい教育が必要となってきているのではないでしょうか。
 70年台半ばより増え続けた不登校は、ここ10年小中学生だけでも12万人という大台で、横ばい状態が続いており、現在の学校システムに合わない子、苦しんでいる子は増え続けていると言えます。
 その背後には、価値観や学校への期待、子どもの状態や志向性すべてが多様化しているのに、学校や教育システムが一向に多様化していないという事実があります。生物の多様性の大事さは、この間みんなが認めるところとなっていますが、子どもの多様性、教育の多様性、学校の多様性は、どうしてか認められていないのです。
 不登校の子供たちは、そのため、市民、民間で作った学校外の居場所、フリースクールで学んだり家庭を中心に成長したりしていますが、これらは正規の教育機関と認められず、公費支援も殆ど無いばかりか、いわれない差別や不利益に晒されてさえいます。これはシュタイナー教育、デモクラティックスクール、外国人学校などにも共通しており、学校教育関係者の努力ばかりでなく、学校や教育の仕組み自体を変えていくことが、今真剣に求められてきています。
 私たちはそのために、ひとりひとりの大切な子どものいのちがどのような教育の場でも輝き、誰もが本当に安心でき、個性をのびのびと発揮して育っていけるようにするための、多様な教育をつくることを目指しています。そして真に子どもの学ぶ権利が保証される新しい法律、「(仮称)オルタナティブ教育法」の制定を求めます。また、この法律の内容はどうあればいいのか、これから大いに議論していこうと思っています。
 関心のある方、まずは設立総会にお出かけください。出席可能な発起人はすべて登壇いたします。ともに日本の未来をつくる子供の幸せな育ちについて、考えあってみませんか。お誘い合わせの上、どなたも気楽にご参加ください。

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   実現する会発起人会
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【共同代表】

奥地圭子 フリースクール全国ネットワーク代表理事/東京シューレ理事長
汐見稔幸 白梅学園大学学長
喜多明人 子どもの権利条約ネットワーク代表/早稲田大学教授

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明橋大二 精神科医/NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長
朝倉景樹 シューレ大学/東京シューレ理事
江川和弥 フリースクール全国ネットワーク理事/寺子屋方丈舎代表理事
大田 堯 教育学者
小貫大輔 チルドレンズ・リソースインターナショナル運営委員/東海大学教授
加瀬進 東京学芸大学教授
加藤彰彦 沖縄大学学長
門眞一郎 京都市児童福祉センター/児童精神科医
亀貝一義 フリースクール札幌自由が丘学園理事長
亀田徹 PHP総研教育マネジメント研究センター
木村清美 フリースクール全国ネットワーク理事/フリースクールヒューマン・
ハーバー代表
児玉勇二 弁護士
杉山まさる 東京サドベリースクール 代表理事
高岡健 精神科医/岐阜大学准教授
坪井節子 弁護士/カリヨン子どもセンター理事長
天外伺朗 作家/元ソニー上席常務
十時崇 元日本型チャータースクール推進センター/多様な教育を推進するため
のネットワーク
永田佳之 聖心女子大学准教授
中林和子 フリースクール全国ネットワーク理事/ふぉーらいふ理事長
中村国生 東京シューレ理事・事務局長
中村尊 フリースクール全国ネットワーク理事/フリースクールクレインハー
バー理事長
西原博史 早稲田大学教授
古山明男 多様な教育を推進するためのネットワーク代表
増田良枝 フリースクール全国ネットワーク代表理事/越谷らるご理事長
矢倉久泰 教育ジャーナリスト
山下英三郎 日本スクールソーシャルワーク協会/日本社会事業大学特任教授
吉田敦彦 大阪府立大学教授/京田辺シュタイナー学校顧問
若林実 小児科医

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なぜ数学が必要なの?

 「なぜ数学が必要なの?」

 そう尋ねる中学生がいます。

 「それって、数学をやりたくないから言う、逃げなんだよね」
 そう言う先生たちがいます。「こいつ、うまいこと逃げようとしやがって」、そう内心思う先生もいるだろうし、はっきり口で言う先生もいるでしょう。たしかに、この問いは、目先の数学から逃げるために使えます。

 「なぜ数学が必要なの?」
 真剣にそのことを考えている中学生もいます。
 これに、先生がまともに答えようとすると、

 「将来、役に立つよ」
 「思考力を育てる」
 「現実問題なんだ。受験に必要だ」

 そこらへんが、代表的な答えでしょう。どれも、みんな正しい。

 それに対して中学生が、「先生は、数学をやるものだと決め込んでいて、きれいごとの理屈を付けているだけ。ほんとうには考えていない」と反論する。それも正しい。
 先生は、学習指導要領で数学をやることに決まっている学校に雇用されている立場です。深く追求されると、「いいから、これは現実なんだ。考えているヒマがあったら勉強しろ」と逃げる人も多い。

 学ぶということ。
 それは、まず、現実に起こっていることをあるがままに知ること。
 数学から逃げ回っている生徒たちがいること。職務に規定された先生たちが、とってつけたような理屈を言うこと。

 それが現実です。では、なぜ、生徒が逃げ回らなければならないのか。なぜ、先生がきれい事を言わなければならないのか。それを非難もせず、正当化もせず、見ること。
 そこから湧き起こる悲しみ。
 余儀ない行動をとっている人たちに対する慈しみ。生徒に対しても、先生に対しても。
 そのようなものだけが、解決への道を作ると思っています。


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サドベリーバレースクール

 教育方法にはいろいろあります。
 サドベリーバレースクールという学校をご存じでしょうか。
 アメリカのボストン近郊にあり、授業をまったく強制しません。休み時間だけでできている学校と考えたらいいでしょう。休み時間こそ、子どもたちがもっともよく学び育つと考えているのです。近在から200人近くの生徒が通学しています。美しい洋館と広大な敷地があり、生徒たちは、芝生で遊んだり、球技をしたり、釣りをしたり、料理をしたり、だべったり、およそいろいろな好きなことをしています。
サドベリーバレースクール
 徹底した自治に基づいて運営されていて、40年以上の風雪に耐えています。意識的に文化的発信を行っていて、世界的に波及しつつあります。

 このような教育も存在していないといけません。そうでないと、教育とは学習指導要領をこなすことであると思い込んでしまいます。子どもの側の自発性を徹底的に信用した教育も存在するのです。
 日本の現状のように、一斉授業とテストと塾通いで教育していれば、子どもはそれに適応して育っていきます。それに合っている子もいますし、合っていない子もいます。

 だからといって、サドベリーバレー校タイプの教育を、日本の公立学校にやたらに真似してほしいとは思いません。公立学校は授業こそが生命の教育方法でして、授業法を磨き上げ、学級運営を工夫していけばよいと思います。ライオンが空を飛びたがるようなことをしてはいけません。授業なしで学校を成立させるには、それはそれでノウハウの蓄積が必要なのです。なによりも、スタッフと生徒の話し合い能力がないと運営できません。

 教育にもっともっと選択肢が必要です。サドベリーバレー校タイプの教育は、それがいいと思う人たちが集まってやれるようにすべきです。そのような教育を望む教師も、保護者も、子どもたちもいます。こういう学校も存在していないといけない。志のある人たちがもっと自由に学校を作れるようになるといいと思います。

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なぜ成績をつけるの?

 なんで教育に成績付けがあるのか不思議に思いませんか?

 子どもが自転車に乗ろうとチャレンジしています。習得が早い子もいる、遅い子もいる。でも、たいていは乗れるようになります。乗れるようになれば嬉しいです。自転車に乗るのを楽しんでいます。実用にも使っています。
 その子が自転車に乗れたことの成績付けをしますか? 習得が早ければエラいのですか? いったいどうやって成績にしますか?
 態度・関心、技能、なんて項目わけしますか?

 成績や評価って、大人が強制的に教え込むときに生じるのではありませんか。『学び』そのものとは関係ないのではないでしょうか。

 大人の役割はもちろんあります。大人は、乗れるように手伝います。自転車も買い与えます。子どもが乗れるようになったら、大人も嬉しい。よかったねと一緒に喜びます。
 それが、教育ってことでしょう。図形の性質を掴むことも、外国語を覚えることも、同じだと思うのです。大人は手伝います。おもしろさを伝えようとするでしょう。でも、成績付けをするなんて、傲慢だと思います。
 もちろん、細かいことでテストがあってもいいし、ゲーム的に点数をつけてもいい。でもそれは、できるようになるための手助けであって、子どもを評価することではないと思います。

 できることそのものが喜びなんです。だから幼児はあんなに学びます。幼児が、どんどんしゃべるようになってボキャブラリーを増やしたと成績付けしますか。

 それを、やればエラい、やらなければダメな子。

 学校教育って、なにかが根本的に間違っている思います。先に教科書ありきになってしまっていて、人間そのものを見失っている。私は、嫌いでした。大事な学びは、庭の草や虫や、本の中や、台所の道具類の中にありました。教科書勉強やテストなどは、なんか薄っぺらくて、まがいものの感じがしました。

 ただ、学校教育を嘆こうというのではありません。
 オルタナティブ教育と呼ばれる、成績付けなどしない教育方法が、いろいろあります。シュタイナー教育とか、サドベリータイプ校とかは、けっこう知られています。家庭で育ててしまうホームスクールという道もある。
 こちらのほうが、学びの本質をついています。

 いまの成績付け教育が全盛ですが、さほど教育上の根は深くないと思います。そういうことをするようにシステムができ、行政と財政で支えているからそうなっているだけ。ひっくりかえるときはかんたんにひっくり返る。30年後には、そうとうな変化が起こっているだろうと思います。

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