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大阪市教委と橋下市政

 大阪市の教育長が、大阪市長選挙で橋下氏が当選したあと、教職員の発言を「指導監督」するようにという通知を、校長や園長宛に出しました。
 教職員のどんな「不見識」の例があったのかは知りませんが、この通知はもっとまずいと思います。教職員一般の、橋下市政に対する批判封じとして働くからです。政治的には、大阪市教委が橋下市政への恭順の意を表した、と読めます。教育委員会は、教育を政治から独立させるための機関のはずです。

 批判の自由は大事なことです。自由に批判させる度量のないところは、問題のあるところが多い。
 大阪府教育基本条例が提出されている現在、当事者である教職員に自由に発言してもらわないと、現場の実情と意見がどうなのかがわかりません。「日教組が....」と言う人たちもいますが、大阪府の日教組組織率は20%くらいです。
 
 

 通知はつぎのようなものです。

教委校(全)第83号
平成23年12月28日
各 校園長 様
教 育 長

民意、選挙、公選首長と公務員、行政と政治についての基本認識の徹底について

去る11月27日の大阪市長選挙の後、本市職員が報道各社からの取材を受ける機会が多数生じておりますが、その際の本市職員の不見識な発言について、市民から厳しいご意見を頂戴しているところです。
本市の政策方針は市民の総意によって選挙で選ばれた市長及び議会が各々その権限を行使することにより決定されるものであり、また、市長は本市を統括し、代表するものです。
公務員である以上、これらのことを十分理解しなければならず、これに反する軽率な行為は、社会通念上も極めて不見識と評価され、本市の信用失墜に繋がるものであることから、厳に慎まなければなりません。
ついては、軽率な意見の表明や行動により本市行政に対する市民の信頼を損なう事態を招くことのないよう万全を期すため、校園長におかれましては、教職員一人ひとりに対し周知徹底を図っていただくとともに、指導監督に一層努めていただきますよう要請します。

(資料)
http://blog.goo.ne.jp/kimigayo-iran/e/86d1f087534c17941d200d0ab47965d4

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コメント

こんなに苦しいなら巡り会えたことさえも呪ってしまいそうになる。

投稿: 出 会 い | 2012年1月 5日 (木) 13時09分

はじめまして、ちょっと気になりましたので投稿させていただきます。
日教組の組織率が20%とありますが、もし組織率の高いところが運動が激しいと思われるととしたら、それは違いと思います。
ちなみに、当県はほぼ100%ですが、運動並びに組合意識は限りなくゼロです。
こういう不思議さがおわかりになりますでしょうか。

投稿: dolce | 2012年1月 8日 (日) 00時17分

dolceさん、ご教示をありがとうございます。組織率と運動の激しさに関係がないことも事実だと思います。また、労働組合の組織率が高いと、労働運動ではなく第二総務部として機能するようになるのが当然です。
ただ、本論で、日教組組織率などに触れるべきではなかったと今は思っています。言論の自由は大事な原則でして、「誰それがいるから」程度のことで枉げてはいけないです。

投稿: 古山 | 2012年1月 8日 (日) 07時11分

管理人さんは素晴らしい人ですね。
というのは、最近は「一度言い出したことは訂正しない人」が多くなったからです。
とにかく、変な意地を張る人が多くなった。
そして、一切の反論を受け付けないという人も。
私は他人を貶めるという意図はなく、互いに意見を交換しあって、よいものを作っていこうという姿勢です。

ところで、100%組合員というのはおわかりになられますでしょうか?
この地域では、組合の委員長をやった人は次年度は必ず校長になります。

元中山文部大臣が、組合運動の強いところは学力テストの点が悪いと言って叩かれましたが、叩いた側の一つが朝日新聞で、朝日新聞は組織率と点数のデータを出して、大臣の言い分は当たっていないといいました。

意図的なのか、無知なのかわかりませんが、組合運動の強いというのと、組織率が高いのとは一致しません。

投稿: dolce | 2012年1月 9日 (月) 14時22分

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