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2011年12月

教育委員会の政治的中立と民意反映

 教育は、政治から中立でなければなりません。
 なおかつ、教育は、民意を反映しなければいけません。

 だからどうするかというと、政治とは別に、教育のための自治組織を作ります。それが、自然ですよね。

 教育委員会というのは、その教育のためだけの自治組織なんです。....もともとは。

 発祥の地アメリカでは、教育委員は住民によって公選されます。
 民意に基づいて選ばれた教育委員ですから、知事や市長にも指揮されない。それによって、政治介入を防いでいます。

 日本では、1948年にアメリカ型の教育委員会制度ができました。ところがこの制度の意味も理解されないうちに、1956年に教育委員の公選制をやめました。

 そのときに、「民意を反映しない教育委員会」という不思議な組織ができたんです。だもので、教育にいろいろ問題があっても、とにかく対応がよろしくない。

 そこで、大阪府教育基本条例みたいに、権限を首長部局に移そうとする動きができてきます。

 しかし、大阪府教育基本条例は危険だと思います。こんどは、教育が政治から中立でなくなってしまいます。橋下ブームみたいなのに、教育が巻き込まれてはいけない。

 教育行政は、政治から中立で、なおかつ民意を反映していないといけないのです。

 どうしたらいいかというと、方法が二つあります。

 1 教育委員を公選制に戻す。

 2 教育委員会を解体して、学校単位で自治組織を作る。学校ごとの協議会に校長任命権を渡す。

 どちらも外国に例があります。どちらでもいいのですが、教育というのは、親と学校のきめ細かい協力関係があるようにするのがいい。2の学校自治の方向に行くべきだと思っています。

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祈り

子どもたちが、罵声を浴びることなく育ちますように。

子どもたちが、怯えることなく育ちますように。

子どもたちが、他人と比較されずに育ちますように。

子どもたちが、どんな種類の兵士にもされませんように。

子どもたちにとって、世界が理解可能なものでありますように。

愛と理性が、つねに子どもを取り囲みますように。

 

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知識・技能とその人自身

 教育の最大問題は、どんな知識・技能を持っているかではなく、知識・技能とその人自身の関係なのだと思います。

 権威・権力によって知識・技能を注入されると、権威・権力をふるうために知識・技能を使うようになります。

 賞罰で誘導されると、自分のほんとうの動機がわからなくなって、目先の利害に果てしなく巻き込まれていきます。

 競争で誘導されると、他人に優越するために知識・技能を使います。うまくいかないと、嫉妬したり、劣等感にとらわれたりします。

 私たちは、このようなことで苦しんでいるのではないでしょうか。

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「学校教育法」について

 拙著「変えよう!日本の学校システム」で、さまざまな教育問題を生み出しているのは、「学校教育法」と「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」が創り出しているシステムにあるということを述べました。

 日本の学校の規格を定めているのが「学校教育法」という法律なのですが、これは1947年に制定されました。60年以上も前の法律です。

 「学校教育法」は、戦後、中学が義務化され、これから高等教育も普及させていこうという時代に、「国家主導で標準的教育を確立し普及させる」ための法律です。
 その時代の要請にはよく応えていたと思うのです。

 しかし、大きな問題を持っています。

1 ひとりひとりの人間、という視点が入っていません。

2 まずいことがあったときに、どのようにフィードバックするかの視点がありません。

3 教育は柔軟なものであり、新しい教育が湧き起こってくる余地を作っておかなければならない、という視点がありません。

 
 教育改革を考えるなら、「学校教育法」を徹底的に疑わなければいけないと思います。

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大阪府教育基本条例案って

 大阪府教育基本条例案って、
  http://osakanet.web.fc2.com/kyoikujorei.html

....凡庸だなあ。

人にやる気を起こさせるには、競争と賞罰を持ち込めばいいって思ってます。
それって、人間の品位を貶めます。競争と賞罰は、エゴを膨らまします。

まずいことがあったら、規則で取り締まればなんとかなると思ってます。
それは、人に働きかける力をもっていない人の夢想みたいなもの。規則に頼るほど、大組織病に蝕まれるのに。

けっこうな目標を掲げて、努力させればいいと思ってます。
だから学校は学びの場ではなくなって、学力生産工場になってしまう。

「教育行政に民意が十分に反映されなかった」は、その通りだと思いますが、教育が政治に牛耳られるのはもっと怖いです。校長や先生たちが政治家の顔色をうかがうようになってほしくない。

もっと、ちゃんとね、保護者と教員がいっしょになって学校を作れるようにするのがいいです。
保護者が校長を選ぶようにすると、もっとサービスがよくなりますよ。住民が市長を選ぶのとおなじでしょ。

それから、今の教育だけでなんとかしようとしないで、オルタナティブ教育を解禁するといい。トットちゃんの学校みたいなのが、どんどんできるといい。いまの学校は、規則で慣習でがんじがらめ。

政治家やお役人がおせっかいするほど、教育は悪くります。政治家や役人は、学ぶ権利を守るのが仕事。教育を指揮することじゃないです。

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