新規に放射性物質放出の可能性 今日中にも
当ブログは教育に関するブログなのですが、多くの人にとっての緊急事態なので、原発を取り上げています。
新たな放射性物質放出の可能性があることをお伝えします。今日起こる可能性もあります。
日経新聞の記事をもとに解説します。
日経3月24日 夕刊
福島第一原発 3号機の注水を再開
一方、1号機は24日午前11時半に中央制御室の照明点灯に成功した。原子炉建屋では原子炉格納容器の圧力が上昇。22日午後3時半に1.8気圧だったが、23日午後4時に3.6気圧に上がった。経済産業省原子力安全・保安院によると、設計圧力は5.28気圧だが上昇が続くならば、弁を開放して原子炉内部の蒸気を外部に放出する排気作業も検討する。
排気作業はセシウムなどの放射性物質が外部に放出される恐れがある。東電は24日午前2時半から原子炉への注水量を1割減らし、原子炉の圧力や温度を調整している。保安院によると、圧力は24日午前5時には4気圧に上がったが同7時の時点でも4気圧と横ばいで、「圧力が少し落ち着き、(排気の必要性は)少し遠のいた」とみている。
これによりますと、22日午後3時半から23日午後4時までのほぼ24時間の間に圧力は1.8気圧ほど上昇しています。また、24日午前5〜7時には4気圧程度で横ばいです。
一日に1.8気圧という上昇が22〜23日に実際にありました。現在の発熱は放射性物質の崩壊熱であり人為的に止めることはできませんので、また圧力上昇が起こる可能性は大きく、そうしますと1号機格納容器はすぐに設計圧力である5.28気圧を超え、原子炉内蒸気の外部放出が必要になります。
今日中にもそれが起こる可能性は大きいと思います。
原子炉内の蒸気は、放射性物質を大量に含んでいます。
やむを得ずこれを放出する場合、政府と東電は事情を説明し、ダムが放水するときに危険を知らせるのと同様に警告を出し、放出後の経過を監視しデータを報告すべきです。
当面、役にたちそうな情報を紹介します。
リアルタイム風向風速 気象庁
http://www.jma.go.jp/jp/amedas/206.html?elementCode=1
ドイツ気象庁による風予測(日本列島、日本時間)http://meteo.sf.tv/sfmeteo/prognosen_japan.php?q=japan
緊急時は、リアルタイムのデータでないと間に合いません。茨城県東部には東海村があるため、放射線データをリアルタイムで出すシステムがあります。これが役に立ちます。
放射線テレメータ・インターネット表示局
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コメント
埼玉のみゆきです。おっちゃん(敬意をこめてこう呼ばせてね)、情報ありがとうごさいます。
気になるのは、3号機はプルサーマルで、危険度のより高いと言われているプルトニウムが放出される(されている)可能性がある事。プルトニウムの値は一切公開されていなく、気になります。
おっちゃんどう思いますか?
お身体ご自愛下さいね。
投稿: | 2011年3月25日 (金) 17時40分
読んでもらえてうれしいです。
プルトニウムは使用済みのウラン核燃料で1%程度、MOX燃料だと4~9%存在しています。
炉心が爆発するとかなり出てきます。まだそのような爆発は起きていませんし、今後もないと思われます。
いまはほとんど出てきていないと思われます。しかし、データ待ちです。
炉心溶融があった場合はどうなるのか、わかりません。よほどの専門家でないと、わかりません。
プルトニウムは粒子状になって空中に浮遊しているものを吸い込んで、体内に取り込まれます。飲食物経由の場合は、吸収率は低いです。
プルトニウムは、体外からの被曝はウランやラジウムと同じですが、体内に取り込まれた場合、排出されにくいため、ガンを起こす可能性が大きいものです。
(出典 Wikipedia 「燃料棒」の項)
投稿: 古山 | 2011年3月25日 (金) 19時13分