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自信を持つこと

自信を持っている子供がいる。自分が感じたこと、思ったことを素直に表現できる。おびえ、遅疑逡巡が少ない。やりたいことがどんどん湧いてきて、さっとそれに取り組む。

こういう子供達を見ればわかるはずだ。彼らは「頑張ろう」などとは思っていない。「自信を持って取り組もう」とは考えていない。ようするに、余計なことは考えていないのである。絵を描きたいから描いているのであり、木に登りたいから登っているのである。「創造的であろう」などとは決して考えていない。

自信の源は、自分の身体にある。言葉ではない。
意欲は、身体から湧いてくる。
意欲のもとは、さまざまな身体の感覚に対してウソをつかないことである。だるいとき、つまらないときにゴロゴロしていることができなければ、おもしろがって算数に取り組むこともできない。

「~しなければならない」で自分をコントロールしようとするほどに、身体の感覚からは切り離される。
感覚から切り離されると、人間は他人の言葉にこづきまわされて生きるようになる。あるいは、自分の固定観念にとりすがって生きるようになる。子どもでも大人でもそうだ。

幼稚園でも学校でも、とにかく並ばせ、行進させ、机に座らせる。ようするに、自分の身体の感覚に対して無知にさせる。あれはいけない。後年に、権威に弱く、自分の身体をひきずって生きていることへの下地を作っている。

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コメント

毎回興味深く拝見させていただいております。公立小学校の教員になり9年になります。
学校は古山さんがおっしゃる通り賞罰・脅し・競争で子どもたちを管理しています。せめて自分の学級はと思って改革をすすめていますが、四月から七月は、その前の学年までに打ちのめされ、自信をなくした子どもに自信を取り戻させることに終始しています。傷つき自信を失った子どもたちと接するのは大変につらいです。


教育改革の道は険しいです。

投稿: あおせん | 2009年4月21日 (火) 22時20分

あおせんさんに聞きたいことがあります。学校で打ちのめされないために親ができることは何でしょうか?あおせんさんのような先生に毎年見ていただきたいですが恐らく絶望的と思っています。
ホームスクールで育てたい気持ちでいっぱいです。
自分も家庭で子供を管理している面がありますが少なくとも点数はつけていません。テストは脅威です。初めはそうでなくても受験がからんでくればまさに子供の精神を圧迫します。同時に親にも圧力がかかります。
親が学校の価値観に染まらない、つまり点数に重きを置かない態度を取ることで子供の自信を保護してあげることは可能だと思われますか?

投稿: アヤチン | 2009年4月21日 (火) 23時43分

アヤチンさんの質問に固まってしまいました。難しい問題です。正直言って分かりません。二児の父として将来悩むことになりそうです。
ただ、学校で「あっ、この子は精神がまっすぐ、伸び伸び育ってるなぁ」と感じる子どもの保護者には共通点があります。
それは、「他人と比べないこと」「強制したり、せかしたりしないこと」「子どもの人格を認めてあげていること」です。
あと、「悩みながらも親自身が自分の人生や子育てを楽しんでいること」でしょうか。
まだまだ新米教師の私が生意気かもしれませんが、どんなダメ教師に当たってしまっても、親が哲学と愛情で子どもを守る防波堤になることができると信じたいです。
答えになっていなくて申し訳ありません。

投稿: あおせん | 2009年4月22日 (水) 07時04分

あおせんさんありがとうございます。
せかすこと、たまにやってしまいます。自分に余裕のないときにやってしまいます。理性で止められないときがあります。どうしようもないので子供にはママが勝手に焦っているだけであなたは悪くないんだよと話しかけながらてんぱってます。ホームスクールにせよ通学にせよ、もう少し自分自身を信じる必要があるなと思います。
ところで学校に通い続けるとどうしてもテストまでに習得しなければならないとせかされ、テストを強制され、教室にいることを強制され、点数で比較され、人格よりも点数で評価されますね。
それが私には恐ろしいのです。親から見てあまり身に付けてほしくない価値観が支配している場所に積極的に送り出す気にいまだなれません。あおせんさんのような方の価値観をまず尊重するシステムになってほしいですね。今長女は保育園に通っていて小学校入学までは2年あります。友達がたくさんいるのは学校だから通うとは思いますが悪い影響が見えてきたときにホームスクールに切り替えるのか、その覚悟が私にあるのか、環境に負けずに自信を持ち続けられる子に育てていけるのか自問自答が続くと思います。教育を親と先生と子供が主役の本来の姿にと願っています。

投稿: アヤチン | 2009年4月22日 (水) 10時09分

いつもブログを読ませていただいていますが、コメントは初めてです。今春小1の子どもがいます。アヤチンさんの悩みが昨年までの自分のことのように思えて出てきました。私も強制、競争、管理色の強まる公立校に入れたくなくてとても悩みました(先生個人としてみれば、あおせんさんのような素敵な先生もおられることは知っていますが・・・)。

いろいろと調べて本を読んだり、何校か見学に行った結果、幸い子どももとても気に入ってくれて、和歌山県の「きのくに子どもの村小学校」という学校に入れました。いままでに数回行っていますが、いつもやわらかく楽しい雰囲気で別世界のようです。学校の理念は「自己決定、個性、体験を尊重する生活と学習により、一人ひとりが感情的にも知的にも社会的にも自由な人間へ成長するのを援助する」ことです。

HPアドレスを入れておきますので、もしまだご存知でなければごらんください(HP作成にはあまり力を入れていないようですが)。

http://www.kinokuni.ac.jp/

体験学習中心で宿題もテストもありません。学力の捉え方にとても共感します。まだ入学したばかりですが、子どもは「大好き!」と言っています。

投稿: まい | 2009年4月23日 (木) 00時25分

まいさんありがとうございます。
その行動力見習いたいです。
保育園は近いのを優先で選んだんです。ホームページ見てみます。
同じ気持ちの方がいるとわかっただけでも嬉しいです!
コメントするときにメールアドレス入力欄があるけど入力したらどうなるのかな?まいさんのお話いろいろ聞きたいけど連絡しあうことって可能なんでしょうか??
うちは転勤族だけど根を下ろすなら子供と老人が幸せになれることを考えている土地がいいな。
きのくに子供の村小学校が存在するということはそれを支える風土があるっていうことだと思うんです。だから和歌山県は今日まいさんの投稿を見て住みたい土地になりました。
単純かな。

投稿: アヤチン | 2009年4月23日 (木) 09時55分

アヤチンさん
和歌山県は保守的な土地柄と聞きますが、きのくに子どもの村は地域と良好な関係のようです。学園の理事に地元の区長さんが入っていたり、運動会にも地区の方が参加されます。子どもたちはプロジェクト(体験学習)のなかで、地元の人にインタビューしたり、昔の食事や生活について教えてもらったりしています。過疎の進んだ本当に小さな集落なので、よけいに学校ができることを喜んでもらえたのかもしれませんね。

理事長の堀さんの文章によれば、和歌山県庁の担当部署とも良い関係のようです。変わった学校でも周囲の人と誠実に接していれば気持ちが通じ合えるのではないでしょうか。

私のメルアドを載せておきます。よかったらこちらにメールをください。仕事があったり週末には子どもが帰ってきたりですぐにはお返事を書けないかもしれませんが、私でわかることならば何でもお話しします☆

ちなみにわが家も保育園は一番近いところを希望しました!(結果的にはどちらかと言えばノビノビ保育であまり不満はありませんでしたが)。

PXW05063@nifty.com


投稿: まい | 2009年4月23日 (木) 18時22分

まいさんメールアドレスありがとうございます

投稿: アヤチン | 2009年4月24日 (金) 09時32分

みなさんの会話に心強い思いをいただき、書いています。

我が家では、息子が学校での先生との出来事から不登校を経て、ホームスクーリングに出会いました。今息子は通信制高校に所属していますが、この数年は今までの学校以外の教育という意味で、親も子もたくさんの事を学ぶことができたと感じています。

和歌山県の「きのくに子どもの村小学校」のことも、ホームスクーリングのつながりの中で知りました。

現在「フリースクール議連」という形で、国会議員の間でも子どもたちの新しい学びの場について検討が始まったそうです。

子どもが自分に自信をもって生き生きと毎日を過ごせるように、色々な育ちを認め合える社会になってほしいと思います。
親は子どもの一番の応援団でいたいと思っています。

投稿: バジル | 2009年4月24日 (金) 21時37分

国会議員が考えてくれているとは知りませんでした。
本当に教育の目的は子供が自分に自信を持つことですよね!

投稿: 綾ちん | 2009年4月24日 (金) 22時45分

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