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不登校が発生する国、しない国

 私が、教育の制度問題を本格的に調べだしたのは、不登校問題のためだった。私は、私塾とフリースクールをやっていた。

 外国と比較しているうちに驚いた。社会問題になるほどの不登校を確認したのは、日本と韓国だけである。

 社会問題になるほどの不登校が発生するかどうかは、生徒の個人的事情で決まっているのではない。もっと根幹の教育制度と社会状況のところで決まっている。

 社会問題になるほどの不登校が生じるのは、次のような条件の国だと思われる。

1 賞罰・競争に訴える教育が行われている

2 かなり豊かな国で、すでに"忍耐の美徳”が通用しなくなっている。

3 正規学校以外の教育が認められていない

 この三つがそろうと、社会問題になるほどの不登校が発生する。

 1に関して。
 北欧諸国には不登校問題がない。これは、教育のタイプが競争的でなく、生徒のストレスが小さいのが最大の理由と思われる。

 2に関して。
 中国も、特に不登校問題を聞かない。しかし、受験競争プレッシャーはものすごく強い。これは、戦後の日本みたいな状況で、教育が将来みじめな暮らしをしないための唯一の手段であり、学校に行くのが当たり前の絶対善であると信じられているから。子どもがみんな我慢して学校に行き続ける。

 3に関して。
 アメリカには、いじめも学力低下も学校恐怖も、日本以上にある。しかし、不登校は社会問題とはならない。
 この理由は、ホームスクールが合法であることが最大。学校に行かずに家庭で育てることが認められているため。それと、オルタナティブ学校の設置が容易であるため、いろんな学校が自然発生して、いろんな生徒を吸収していく。

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