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落ちこぼれをださない教育

 オランダでは1960年代に画一的な教育方法に対する疑問や批判が高まった。その中でK・ドールンボスが書いた「落ちこぼれへの抵抗」(1969)は、国の教育政策にも影響を与えた。

 当時、小学校だけでも留年経験者が約3分の1、中等教育だとその倍以上いた。授業形態が留年の原因になっており、留年した場合はわかっていない部分をもう一度学ぶために、わかっている部分も繰り返さなければならなかった。

 「落ちこぼれへの抵抗」の中でドールンボスは、モンテッソーリ教育やイエナプラン教育には落ちこぼれがないことを指摘し、画一的教育に代わる方法を探るために、オルタナティブ教育の実例を採用する必要があると主張した。
(以上、「オランダの個別教育はなぜ成功したのか」 リヒテルズ直子著 平凡社 より)

 オランダには、オルタナティブ教育があったので、自分たちの標準教育の姿を知るための比較対象があった。
 日本には、この比較対象がないので、現制度の枠を超えた発想が難しくなっている。教科書の内容の手直しと、報告書を出させることと、教員の心構えを説くことが改革のほとんどになってしまうのである。

 1960~70年代から世界の教育、とくに欧米の教育は大転換を遂げていくのだが、その経過から我々は実に多くのことを学ぶことができる。
 私の研究はそのほんの一部にしか届いていないのだが、少しずつでも紹介したいと思っている。

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