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深刻ないじめは教師から発見困難

 06年度に全国の学校で確認されたいじめが、約12万5千件であったと、文科省が発表した。前年に比べると約6倍に増えた。国会でいじめ隠蔽が問題になったためためである。

 しかし、これでもまだ氷山の一角であろう。全国の小中高校には約1500万人の児童・生徒がいる。クラス数にすると、全国に40~50万クラスくらいということになる。その3割くらいのクラスで、年に1回のいじめがあったという計算になる。
 自分の実感からは、そんなに少ないはずはないだろう、と思う。
 
 それよりも重大なことは、もっとも深刻な、自殺を出しかねないようないじめは、教師・学校からは発見がきわめて難しいことである。いくら、統計上のいじめの件数が増えても、最も深刻なものはその中に含まれていないだろう。悪質ないじめは、大人に見つからないように、実に巧妙に行われる。
 先生の目があるところでは、ただのふざけであるように見せるなど、雑作もないことだ。

 巧妙ないじめでは、「もし親や先生に言ったら、どうなるか知っているな」という脅しがかかっている。いじめられる側が、洗脳されたに近い状態になっている。

 もともと自己主張の弱いタイプの子どもが、悪質ないじめに遭いやすい。その本人が思いきって話しても、先生は、すでに”いじめだ”という訴えに振り回されていて、なかなか深刻さが通じない。親も、「強くなって立ち向かえ」と言う人たちが多い。
 悪質ないじめに対処するには、「訴えても仕返しされない、徹底的に保護してくれる」機関を学校内と学校外の両方に作り、災害時と同じように生徒たちに「万が一のときは、ここに逃げ込め。それでもだめならここに逃げ込め」と教えるべきである。そのような避難訓練を義務づけるべきである。

 なお、いじめの巧妙な手口のいろいろを客観的に示してくれている本に「教室の悪魔」(山脇由貴子著 ポプラ社)がある。具体的な提言もしている。
 ぜひ、一読をおすすめする。

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